7月29日公開の仮面ライダーギーツ 四人のエースと黒狐、こちらを見てきましたのでその映画のレビューをしたいと思います。
内容によるネタバレが含まれますのでまだ見てない方はご注意下さい。
仮面ライダーギーツ 四人のエースと黒狐は王様戦隊キングオージャー メイドインヘブンとの同時上映作品。
今回の前売り特典は仮面ライダーギーツとクワガタオージャーがデザインされた「必勝! Wヒーローキーホルダー」
ローソンのLoppi(ロッピー)での限定グッズ付き前売り券は「アクリルジオラマ付き」となっており、従来の特別変身アイテムではありませんでした。
その代わり、入場者特典に仮面ライダーギーツ ワンネスIDコア、更に初の入場者特典第二弾に仮面ライダーガッチャード 映画入場者特典ライドケミートレカでした。
ライドケミートレカはガッチャード、ギーツのライドケミートレカの他、この特典でしか手に入らないクワガタオージャー、スパイダークモノスのライドケミートレカが付属します。
仮面ライダーギーツ 四人のエースと黒狐のざっくりとしたあらすじ。
デザイアグランプリで競い合う仮面ライダーに突如謎の大樹が出現し、ジャマトが襲来。
各々で対処していた所、浮世英寿が仮面ライダーギーツⅨ(ナイン)に変身して一気に大樹を撃破する。
しかし、高みの見物をしていた何者かにより直後に世界をリセットされ、4つに分裂されてしまう。
各世界は西部、大正、昭和、無人島と別れ、西部は仮面ライダーバッファ 吾妻道長と仮面ライダーパンクジャック 晴家ウィン、大正は仮面ライダーナーゴ 蔵馬祢音、昭和は仮面ライダータイクーン 桜井景和、無人島はナビゲーター ツムリと仮面ライダーロポ 我那覇 冴(ガナハ サエ) と別れてしまった。
更に、浮世英寿も四人に分裂し、西部では力だけの英寿、大正では知恵だけの英寿、無人島では運だけの英寿、昭和はオカリナを吹く英寿に別れ、性格も従来の英寿とは違い、英寿知る一同は困惑してしまう。
これらの原因はすべて未来の犯罪者「神殺しのメラとメロ」の仕業。
メラとメロの目的はただ面白いからというだけで世界を滅亡させる世界滅亡ゲームで遊ぶこと。
タイムアタックと称し仮面ライダー達に襲いかかるメラとメロに英寿のピンチで世界を守ることは出来るのか?
仮面ライダーギーツ 四人のエースと黒狐レビュー
毎年恒例の夏映画ですが、本編の終盤とは違い映画独自の世界観となっており、時系列にも沿ってはおりません。
しかし、最終フォームであるギーツⅨ、タイクーンブジンソードはちゃんと出ます。
TV本編ではデザイアグランプリ運営が撤退し、グランドエンドによる世界消去を防ぐために戦ったり、新たな創生の女神としてツムリが捕まったりと殺伐としておりますが、映画ではそんな事は無くデザイアグランプリは続行、ツムリも初期のような通常のナビゲーターとして健在。
タイクーン景和も闇落ちはしてませんが、ゲームマスター、プロデューサーといった上位の存在は出てきません。
今回の映画の特徴的なのが、仮面ライダーギーツはデザイアグランプリと言う、未来人による仮面ライダーリアリティーショーと言う名目で行われてる戦いなので、映画を見に来てる観客に対して、未来人の一人であるジーンが観客に話しかける演出がある。
こう言った演出はコメディ的なノリで観客に問いかける事が多いが(例 仮面ライダーリバイスのバイス)今回、映画でのジーンは物語に絡まず観客と映画をつなぐナビゲーターのような役割をしており、ジーン以外のケケラ、ベロバ、キューンといったTVの面々は登場はしない。
あくまでもギーツ達とメラとの戦いとなる。
映画登場ライダーは仮面ライダーギーツはもちろんの事、仮面ライダータイクーン、仮面ライダーバッファ、仮面ライダーナーゴ、仮面ライダーパンクジャック、仮面ライダーロポ、仮面ライダーケイロウとなる。
パンクジャックは本編でも準レギュラーだが、ロポとケイロウが何故参加してるかと言うと、ロポはギーツ達、主にナーゴと絆を結んでいるためだが、参加エリアは無人島の為ナーゴとの絡みは少ない。
ケイロウは老体ながらも衰えぬ正義感と優しさでタイクーンを導いた事もあるのと同時に、今回ケイロウがある役割を果たすための参戦とも言える。
映画本編ではギーツがメラにより四人に分かれてしまい、それぞれの世界で奮闘していくのだが、注目なのはTVではいつも空きを見せず相手の裏をかきスタイリッシュに勝ち進む浮世英寿が完全ギャグキャラと化してしまう事。
西部、バッファ道長とパンクジャックの世界の英寿は力だけの英寿。
その為頭が悪い脳筋であり、状況を聞いても理解できない、拾った缶詰を食べる、道長に言われるまで変身せずに戦う(しかし強い)変身に使うマグナムレイズバックルを投げて戦うなど、今まで道長が見てきた英寿の理解の範疇を超え、ショックで混乱してしまう。
この時バッファ道長はネットミームとなっている猫と宇宙のような構図が映っており、会場は大受けでした、あのシーンだけ壁紙にしたいですね。
まあTVの時のバッファ道長とギーツ英寿の関係を見てれば力の英寿の変貌ぶりには混乱するでしょうね。
投げたマグナムレイズバックルをわざわざ拾ってドライバーに装着して変身ポーズまでさせてあげたりバッファ道長もTV本編では見せない姿でしたね。
変身後もマグナムシューター40Xを殴り武器に使い、バッファ道長にちゃんと使えと怒られますが、言うて道長もマグナムシューターで殴ってた人なので人の事言えないですね。
そこにパンクジャックが馬に乗り颯爽登場。
取り合えず4つの世界に存在する大樹を目指す事を提案し、連れてきたもう一頭の馬を力のギーツ英寿に乗せます。
が、知恵が無いので馬に逆向きに乗ってしまい、落馬、そのまま馬に逃げられてしまいます。
そしてまたバッファ道長が宇宙猫になってしまう二段構え。
ここで何を思ったのか力のギーツ英寿は自ら馬と言い出しバッファ道長を肩車し爆走し始めます。
戸惑うバッファ道長をよそに力のギーツ英寿は敵をなぎ倒して行きます。
実はこの戦法、話題のインド映画「RRR」で主人公コンビが使った戦法で、おそらくそれのパロディだと思われます。
RRRでは息の合ったコンビネーションでしたが、こちらではバッファ道長が振り回されるだけ振り回されて、後に現れた上位クラスのジャマトに投げられたりと散々でしたね。
上位クラスジャマト出現に力比べをするギーツ英寿ですが、その瞬間光に包まれ英寿は連れ去られてしまいました。
西部編はやはりなんと言っても脳筋英寿と解釈違いに困惑する道長のやり取りでしょうね。
宇宙猫やRRRのパロディも取り入れたりとこの映画のコメディはここに力入ってるって言っても過言では無いですね。
変わって大正ですが、大正ではナーゴ祢音のみとなり、出会うのは知恵だけの英寿で体力が無く段差を踏み外しコケる、人力車で走り回り酔う(なので洗面器を持ち歩く)力が無い為変身しても戦えないと、ナーゴ祢音には逃げ回るしか出来ない現状。
しかし、知恵の英寿だけあって敵の目的に気づくが、上位ジャマトに捉えられ敵が各英寿を狙ってる事だけ告げて攫われてしまう。
一応知恵の英寿と言う立ち位置で、文学青年のような性格なのだがこの大正パート案外短く、そして英寿も変身して戦わないので尺の都合とは言えもうちょっとバトルとかコメディして欲しかったですね。
続いて無人島ですが、世界の異変を知ったツムリがデザイアグランプリのデザイア神殿から移動するんですが、ここでまさかデザイア神殿の端から傘を差して降りる事が発覚。
まるでメリー・ポピンズのように降りていき無人島世界に到着すると、服装が世界に強制的に合わされ傘も服もボロボロになります。
見つけた英寿は運だけで生き延びてる英寿で、小さな幸運もラッキーハッピーで喜ぶ性格。
ジャマトに襲われても逃げ回るばかりだが、ジャマトが石に当たったり海藻を踏んで転んだりと運の良さで切り抜いていっている。
しかし、ジャマトの多さに流石の運も尽き始めたかと思われたが、ここで仮面ライダーロポ 我那覇 冴(ガナハ サエ)の登場によりまたしても運で救われた所もしかしたら無敵なのかもしれない。
英寿の様子に困惑しつつも我那覇冴に事情を説明した所に上位ジャマトが襲来、我那覇冴が立ち向かうも歯が立たず、ツムリは英寿と共に逃げようとするが、肝心の英寿は漂流した時に見つけて焼いてた魚を取りに戻ってしまう。
熱くて取りづらい焼き魚に苦戦してると、運の英寿の手を握った上位ジャマト、そして見つめ合う運の英寿・・・
二人は光りに包まれ姿を消してしまうのだった・・・
いや、あの見つめ合うシーンは何だったのか?ちょっと良い雰囲気になってるんじゃないよ!!
メラの目的は英寿を4つに分け知恵、力、運を奪う事。
そして残ったのはオカリナを下手くそに吹く昭和の英寿。
それは3つの能力を奪われた残りカスと称される英寿だった。
力も無く知恵も無く運も無くジャマトに一撃すら与えられない英寿にタイクーン景和はショックを受ける。
昭和パート・・・と、昭和と書いてますが実際に昭和なのかどうなのかってのは分からない世界で、公園でちょっと昭和っぽい姿の景和となんか風来坊みたいな格好の英寿だけでしたし、それほど話があるパートでは無かったですね。
と言うか三人の英寿が捕まった時点で世界が元に戻りましたから、殆どパートとしての見せ場は無かったですね。
おそらく残りカスだからあえて何もやらなかったパートなのかな?と・・・
しかし、3つの能力を奪われた残りカスの英寿ですが、ジャマトに向かっていく姿が彼が何の英寿かを滲ませてましたし、だからこそタイクーン景和と一緒だったのがわかりますね。
目的を果たしたメラは3つの能力を一つにし、ギーツⅨを反転させたXギーツレイズバックルを生み出す。
分裂させた世界を一つに戻し、世界滅亡ゲームを開始させるメラとメロ、世界中でジャマトによる破壊が行われるのだった。
ツムリから語られるメラとメロは、様々な文明を滅ぼし歩く神殺しと自称する未来の指名手配犯、つまり犯罪者。
さらに、メラからは世界の滅亡は未来では決まっており、未来人はデータ化し宇宙に逃げ延びた人類である事、そしてジャマトは滅んだ地球から突然変異で誕生した植物で、それを品種改良したのがジャマトであると語られる。
しかし、この設定が本編に影響してるかどうかは不明、まあ映画自体がパラレルだし世界を作り変える設定がある以上どうとでも解釈出来る訳ですが。
知恵も力も運も敵わなかった相手にライダーたちはそれでも世界滅亡を防ぐ為ジャマトとメラに挑む。
バッファ道長はアジトから出てきたメラと対峙するが、メラは三人の英寿から作り出したXギーツレイズバックルで黒いギーツ、仮面ライダークロスギーツへと変身する。
ギーツの力を手に入れ、更に神殺しの力を加えた強さとなってバッファ道長を圧倒する。
それを見た絞りカスの英寿は戦おうとするがツムリに止められる。
あまりにも太刀打ち出来ない為なのだが、それでも行こうとする英寿を止めるツムリの前に仮面ライダーケイロウ 丹波一徹が現れ、英寿を行かせるよう勧める。
一徹は英寿の瞳に最後に残った何かを感じ取り、英寿を行かせるのだった。
そして一徹もそんな英寿に即発されジャマトと戦う為に変身する。
仮面ライダーとは言え、一般人おじいちゃんライダーであるケイロウ一徹は、絞りカスの英寿より強いとは言えジャマト相手には苦戦するのですが、TV本編でも絶望的な状況から諦めず、皆を励まし戦う姿は今の英寿と同じと共感出来る存在ですね。
ジャマトとの戦いの中、腰を痛め絶体絶命の所に一枚のカードがケイロウの元に訪れる。
カードを取った瞬間、突如として巨大な船のような姿をした怪物が現れケイロウを掴み上げる。
しかし、カードから飛び出したバッタがジャマトを蹴散らすと、敵はジャマトと認識し、バッタのカードを使って変身する。
ここで仮面ライダーガッチャードの登場ですね。
今回ケイロウがきっかけでの登場ですが、公開前に解禁された情報では基本フォームのスチームホッパーの姿だけでしたが、登場時に仮面ライダーガッチャード マッドパイレーツのワイルドモードが登場、ギーツで言う所のブーストマークⅡのリボルオン形態みたいな所ですね。
更にガッチャードの戦い方は錬金術という事で、触れる事で物質を変化させ、地面に沼を作ったり鉄骨を生き物のようにくねらせ敵を拘束したりと、アニメ、鋼の錬金術師を思い出させるような戦い方でしたね。
そして必殺技ですが、バッタのように飛び跳ね準備運動し、ポーズを構え蒸気機関車のように力を貯め、一気に相手を貫く必殺技で、珍しくライダーパンチで決めてましたね。
ジャマトを倒しケイロウを助けた後、間違えたお詫びにライドケミートレカのブランクを渡し去っていきます。
一方でクロスギーツとバッファの戦いにタイクーン景和がブジンソードで駆けつけ、二人がかりで戦います。
TV本編を見ていた人はここのバッファとタイクーンのコンビネーションで感動したのではないでしょうか?
なんせ本編ではブジンソードの入手経由がバッファが誤ってジャマト化した景和の姉を倒してしまい、それを見た景和が復讐の為にツムリを利用した力でしたからね・・・
タイクーンが押されてる時にバッファがゾンビの必殺技でタイクーンを助ける瞬間なんかもうね!
それだけでも見に行く価値はありますよ!・・・まあそれでも敵わないんですけどね。
悔しいけどタイクーン撃破の時にキメるクロスギーツの姿カッコいいんですよね。
二人がかりでも敵わない圧倒的なクロスギーツの前に、最後の英寿が現れます。
変身して戦うも知恵、力、運を奪われ絞りカスとなった英寿はなすすべなく倒されます。
それでも、まだ立ち上がろうとする英寿、絞りカスと思われた彼に残されたたった一つのものは、諦めない心だった。
どんな時でも勝利を諦めず、またその諦めない心を教えてくれた英寿、それが自分たちが知ってる残された英寿だった。
ここの英寿のセリフなんですが、何故かオロナミンCのCMが頭に過るんですよねぇ・・・
2回見たけどやっぱりオロナミンCなんですよねぇ・・・
倒されてもなおも立ち上がる英寿にしびれを切らしたメラは、クロスギーツの力を使って世界を消滅させる。
世界が爆発に飲み込まれる時、景和、道長は英寿をかばい、我那覇、祢音、一徹は英寿を信じて、世界は消滅した。
消滅した世界に佇むツムリは、何もない世界に悲しみを抱くが、景和、道長、祢音、我那覇、一徹が残した希望を見つける。
ツムリの声に目を覚ます英寿は、他の皆の希望が一つになったワンネスIDコアにより守られ、クロスギーツの力から逃れられていた。
助かっても戦う術がなくなったと思われた英寿に、ツムリが最後の希望を渡します。
世界を滅亡させ浮かれているメラとメロの前に英寿が現れ、生きてることに驚きますが、もう一度叩き潰す為クロスギーツに変身。
そして皆の願いはライドケミーカードに、残された希望はワンネスレイズバックルに、英寿は仮面ライダーギーツワンネスへと変身します。
今までは新ライダーはワンシーンだけの助っ人的な扱いでしたが、今回のガッチャードに関してはガッチャードのライドケミーカードが劇場版限定フォームに組み込まれるとは予想外でしたね。
いやここまでガッツリ関わってくるとは思いませんでした。
ちなみに、ツムリがワンネスレイズバックルを渡す白のミッションボックスはサポートミッションボックスとして販売してますので、まだ間に合えばこのシーンが再現可能ですね。
ワンネスレイズバックルとライドケミーカード(ワンネス)はガッチャードライバー購入キャンペーンにて入手可能です。
クロスギーツとギーツワンネスとのラストバトルはアクロバティックかつ見ごたえのあるアクションでしたね。
この前にやってたキングオージャーもアクション良かったですが、向こうが映像美だとするとこちらは洗礼されたアクションという感じでしょうか?
部屋の中でのバトルですが、投げた椅子を受け止めその椅子に足を組み座るなどの英寿らしい余裕ぶりを発揮。
知恵、力、運、そして神殺しの力を持つメラだが次第に英寿に押されて膝をつく。
その姿を見たメロはメラに幻滅し、メラを勝手に巨大化させメラと別れ、アジトから出ていきます。
出ていったメロはアジトをメラと英寿ごと爆破させ、次は自分が神殺し殺しのメロとして活動しようとします。
アジトの爆破スイッチを入れようとした瞬間、駆けつけたツムリのドロップキックにより爆破は阻止されました。
TV本編では次の創生の女神としてデザイア運営側に捕まって暗くなってたツムリでしたが、映画では一転してお転婆な所を見せてくれますね。
TV勢からだと元気なツムリが見れて安心しますよ。
メラの方は巨大化と言ってもだいたい仮面ライダーキバの仮面ライダーアークぐらいの大きさですかね?いやもう一回り大きいか?
まあとにかくそこまで巨大化はしてないって事ですね。
戦いは巨大化したクロスギーツとギーツワンネスとの戦いになるが、今まで優勢だった英寿はメラが巨大化した事で力に差が付いてしまう。
壁に叩きつけられこのまま負けるかと思われた時、仮面ライダータイクーン、バッファ、ナーゴ、ロポ、ケイロウが助けに現れた。
仲間の力を借りて立ち上がる英寿に、道長は仕返しと言わんばかりの奇策として英寿クロスギーツめがけて皆で投げつける。
予想外の反撃にクロスギーツが怯んだ瞬間、ギーツワンネスの攻撃が直撃、アジトの外へ投げ出される。
空に浮かぶアジトから地表へ落下するクロスギーツの上に、太陽を背に立つギーツワンネス。
皆の力を一つにギーツワンネスのライダーキックがクロスギーツを貫き、地表から更に蹴り上げアジトに激突させる。
クロスギーツはアジトとジャマトの大樹と共に爆発し、ギーツワンネスに敗北する。
クロスギーツを倒した後、メラとメロは未来へと強制送還され逮捕となった。
ここ聞いて気づいたんですが、この映画仮面ライダーギーツのダークライダー、仮面ライダーシーカーの時もダークライダー爆死して無いんですね。
従来の仮面ライダー映画のダークライダー、悪役ってほとんどが爆死なんですけど、ギーツに関しては2回とも生き残ってて、これは珍しいなと思いましたよ。
しかも、シーカーは親が逮捕、メラとメロは指名手配犯の為強制送還(おそらく逮捕)と言う繋がりも。
力を取り戻し、元に戻った英寿に皆も安堵し、英寿も礼を言う。
そして今まで会った知恵、力、運の英寿の話をすると英寿は余裕なく焦る様子を見せて、恥ずかしさにとっとと世界を元に戻し、今回の事件は終わりを迎えます。
ここの仲間たちに三人の英寿を弄られ、あまりの恥ずかしさに不貞腐れる英寿はTV本編でも見せたこと無い表情で、世界が結合した直後の祢音が言った秘密主義だからまだ見せた事の無い英寿につながってると思いますね。
こういう弄られ役は道長の役割だったりしますからとても新鮮でしたね。
もしかしたらこの不貞腐れ方が本当の英寿の顔かも知れません、そして最後に「こんな世界は忘れるに限る!」で終わるんですが、このセリフ、映画仮面ライダーリバイス バトルファミリアでギーツが初登場した時に五十嵐夫妻を逃がす為に言ったセリフなんですね。
つまり、最初の映画と最後の映画を意味合いは違ってますが、同じ言葉で締めくくるってるって事ですね。
これが意図した演出なのかは分かりませんが、感慨深いですよねぇ・・・
TV最終回はどんな言葉で締めくくるのか楽しみになりますね。
エンディングでは仮面ライダーギーツとキングオージャーの塗り絵コンテスト発表と元に戻った世界でのそれぞれの生活ですね。
最後に英寿が映画を見てくれた観客に一言で映画は終わりました。
見終わった感想ですが、TVとは違った一面を最後まで見せてくれる英寿、西部パートの道長、活発なツムリ、迷惑配信者をイメージしたメラとメロ、チャラいながらも悔しいけどカッコいいクロスギーツ、意外と重要だったガッチャードなど、盛りだくさんの見どころでしたね。
そして観客と一緒にギーツを応援したジーン。
ワンネスIDコアが入場者特典だったのが、ギーツに希望を送ると言う映画とリンクさせる為のアイテムだからですね。
この演出は映画プリキュアがよくやってる演出でしたが、今回のこの演出は子供にとって良かったと思いますが、大人としては大事なシーンの途中でジーンが入ってくるのでちょっと流れが悪くなるかなと・・・まあ2回程度ですが。
いっその事ストーリーテラーも兼ねて出番を増やした方が良かったかも知れませんね。
ガッチャードに関しても、ガッチャードのライドケミーカードが劇場版フォームに絡んでくるのであれば、もうちょっと出番を増やしても良かったかなと・・・
こう言うコラボフォームはムービー大戦系の方でやってましたからね。
そう言えば今回12月の映画告知無かったですが、まさかやらなくなったとか!?
どうなんでしょうか?仮面ライダーガッチャード&仮面ライダーギーツはやるんでしょうかね?気になるところですね。
キングオージャーと比べると映像の派手さは無いもののアクション、ストーリーは引けを取らず、ギーツ集大成として満足な作品でした。
ただ、入場者特典に関しては一弾二弾と分けるのはあまり好きじゃ無いですね、現に今第二弾特典を取りに見に行ったらワンネスIDコア余ってて、うちに2つありますからね。
もう一個どうしよう・・・